薬膳的養生法

薬膳的養生法④ そもそもそも

こんにちは。

鍼灸師の藤田のり子です。

薬膳的養生法も今日で4回目となりました。

ところで、みなさん「薬膳(やくぜん)」ってどんなイメージをお持ちですか?

 

くすり?苦い?体に良い?

いろいろなイメージがあると思いますが・・・

 

今日は薬膳のお話しをしまーす!

 

薬膳は、古代の中国から伝わる医学「中医学(ちゅういがく)」をもとにした「食事療法」です。

昔の中国の「周」という時代の文献には、こんなふうに書かれています。

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医者には、「食医(しょくい)」「内科医」「外科医」「獣医」の四種類の医者がいました。

そのうち皇帝の食事のメニューを考え、健康管理をするのが「食医(しょくい)」の仕事でした。

皇帝専属ということで、食医は医者の中でも一番上のランク!

一般的な病気の治療ではなく、食事面から皇帝の健康管理をすることが仕事でした。

薬を使わず、メスを使わず、料理を作る医者が最高位だったんですね!(すご~い)

 

この、「食医」が皇帝のために作っていた食事こそが、薬膳のはじまりです。

皇帝は自分の権力が長く続くこと、命が永遠に続くことを望みました。

だから担当した食医も命がけです。。。

だって、皇帝の体調が思わしくなくなれば、自分の首が・・・(飛びます・・・大変!)

 

この命がけの料理が元となり、現在の食事療法である「薬膳」という形になりました。(今は首は飛ばない・・)

 

「薬膳」は、その人の「体質」を大事にします。(皇帝の体質に合った、オーダーメイドの食事療法でした)

例えば、同じ「腹痛」という症状にも、

体が冷えやすい人と熱がこもりやすい人とでは、食材の選び方が違ってきます。

簡単に例を挙げると、冷えやすい人にはお腹を温める「しょうが」、

熱がこもりやすい人には胃の熱をすっきりさせる「大根」を用いたり・・・

 

これは、はり灸治療にも言えることです。

「同病異治(どうびょういじ)」

同じようにお腹が痛い人が二人いるとします。

そのときの治療は、その人の体質によって、異なることがあります。(薬膳でしょうがを使うか、大根を使うかのようにね☆彡)

同じ症状でも、体質や体調によって、はりのツボの選び方、刺激の量、お灸の数、など、

いろいろ工夫して組み立てていきます~!

 

昔の皇帝のように、あなたの体にぴったりの治療ができるのも、はり灸治療の良いところですね。

薬膳もはり灸も、王様級!!できまり(^_-)-☆

 

 

 

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